痛みは限界だった! 自身初の大会ベスト8を狙った世界6位の錦織圭(26=日清食品)は、同13位のチリッチ(クロアチア)と対戦。1-6、1-5となったところで、3週前の前哨戦ゲリーウエバー・オープン1回戦で痛めた左脇腹が悪化。棄権した。「昨日から、前の試合とは比べものにならないほど痛みがあった」。この日の朝の練習も約15分ほど練習しただけ。練習後には、チャンとボティーニの両コーチと話し込む場面が見られた。

 錦織の主な一問一答は以下の通り。

 -どういう思いでコートに立ったのか

 錦織 昨日から比べものにならないほど痛かった。ただ、どの試合もウオームアップの時に痛くても試合は何とかやった。その可能性を信じた。

 -なぜ1-6、1-5まで続けたか

 錦織 筋肉が切れるぐらいまではやろうかなと。場所的には、折れたりする場所ではないと、ドクターには言われていたので。

 -ウィンブルドンじゃなかったら

 錦織 グランドスラムじゃなかったら1回戦から出なかった。最初から、かなり痛みがあった。グランドスラム、特にウィンブルドンでがんばりたいというモチベーションだけだった。

 -痛みを抱えながらの大会だった

 錦織 今大会、人生の中で、1番、このケガの痛みと戦ったぐらい出し尽くしたというか、がんばった感はあった。ケガもありつつ、いい3試合はできた。

 -リオ五輪は

 錦織 (ゴルフの)松山君が出ないというのを見て、僕もあんまり出たくないなと。ちょっと会えるのを楽しみにしていたので(笑)。夏は大変なので、そこに向けて、準備はしっかりしたい。