日本スポーツ振興センター(JSC)は26日、昨年7月に白紙撤回された新国立競技場旧計画の精算業務が終了し、設計業者などとの契約に基づく支出で結果的に無駄となった額が約68億5930万円に上ったと発表した。

 旧計画でデザインを手がけた建築家の故ザハ・ハディド氏の事務所には、精算手続きが難航していたデザイン監修契約を含め、約13億8620万円を支払った。旧計画の著作権はザハ事務所側が保持することとなった。JSCの担当者は「適切に円満に終えることができた」と説明した。