東京都世田谷区の駅構内で男性駅員や女性の顔に平手打ちをしたとして、警視庁世田谷署は9日、傷害と暴行の疑いで、ケニア出身のエリック・ワイナイナ元マラソン選手(50)を書類送検した。アトランタ、シドニー両五輪でそれぞれ銅と銀メダルを獲得した。

署によると、元選手は「酒に酔っていて覚えていないこともあるが、事実だと思う」と容疑を認め、「被害者に謝りたい」と話している。

書類送検容疑は3月27日午後10時ごろ、東急田園都市線駒沢大学駅の構内で50代男性駅員と10代女性の顔を平手打ちし、駅員に軽傷を負わせた疑い。

女性にけがはなかった。元選手は女性と電車内でスマートフォンの使用を巡ってトラブルになり、2人で駒沢大学駅で電車を降りた。立ち去ろうとしたのを制止した女性と、対応した駅員のほほをそれぞれ平手打ちした疑いがある。(共同)