プレミアリーグの16-17シーズンが開幕し、昨季準優勝で初優勝に挑む日立は、連覇を狙う久光製薬に0-3のストレート負けした。

 第1セットを17-25で失ったが、第2セットはチーム最多11得点と奮闘した新加入の米国人ジャクソン(26)がセンター攻撃やブロックを決めるなどして接戦に持ち込んだ。チームの持ち味のレシーブも、リベロ佐藤あり紗(27)らが、何度も粘り強い守備を見せた。だが、終盤にサーブミスなどもあり24-26。第3セットは相手の強力なスパイクに圧倒され、17-25で落とした。

 佐藤あり紗は「練習の時から課題だったコンビが機能せず、点を取る時にスパイクを打ちきれなかったことが敗因。去年、ファイナルで負けた悔しさを晴らしたかったのですが、差が出てしまった」と黒星発進を悔やんだ。

 だが、松田明彦監督(51)は「シージェイ(ジャクソン)は練習よりもかなり気合が入っていて、ジャンプも高かった。本番に強い」と新戦力に手応え。レシーブ力が今季も健在であることも証明し、「レシーブを上げた後、アタッカーが打ち切れるトスが上がっていれば展開は変わった。我々のバレーが通用することは実証できた」と自信も深めていた。

 30日には東レ-PFU戦、トヨタ車体-JT戦、NEC-岡山戦が東京体育館で行われる。レギュラーラウンドは来年1月29日まで。ファイナルステージは同2月12日に始まり、決勝は同3月17、18日(東京体育館)に行われる。