筑波大と米スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」の国内代理店、ドームは15日、米国の大学をモデルとし、大学スポーツのブランド価値向上や組織改革、収益力強化に取り組む包括的協定を結んだと発表した。来年度に学内の体育会を統括する体育局を設置し、産学連携で活動を本格化させる構想。東京都内で記者会見したドームの三沢英生取締役は「この協定が大学スポーツ発展の推進役となるようにしたい」と述べた。

 協定に基づく最初の取り組みとして新たに大学の「スポーツエンブレム」を制作。ラグビー部や女子バスケットボール部などのユニホームに使われるほか、Tシャツやポロシャツなどのライセンス商品も学内で販売する予定という。

 政府はスポーツを成長産業と位置づけ、大学スポーツの「産業化」を推進するため本格的な検討を進めている。筑波大とドームは将来的に、試合や大会の主催、大学の研究部門の知見を生かした用具の開発などで収益を上げ、大学の教育環境の改善に充てる仕組みの構築を目指す。