レスリングの吉田沙保里(至学館大職)、登坂絵莉(東新住建)ら多くの五輪金メダリストを輩出した至学館大のレスリング部の寮が愛知県大府市に完成し、19日に竣工(しゅんこう)式が行われた。栄和人監督は「素晴らしい環境の下で駄目になったと言われないように努力したい」とあいさつした。

 至学館大の近所に建設された寮は木造2階建て、延べ床面積約400平方メートル。計28人を収容する14室の居室には「沙保里」「絵莉」ら五輪メダリストらの名前が冠された。副学長を務める吉田選手は「新しい寮で選手たちが目標に向かって頑張ってくれることを信じている」と語った。寮名の候補には「栄心館」が挙がっている。

 これまでの寮は栄監督が私財を投じて運営していた。栄監督は「ここまでいろいろな苦労があったが、こうして素晴らしい環境ができた」と感無量の表情だった。