リオデジャネイロ五輪男子４００メートル個人メドレー金の萩野公介（２２＝東洋大）の復帰戦が、３月１０～１２日のマドリードオープン（スペイン）であることが９日、明らかになった。

　２月２１日からスペイン・シエラネバダで高地合宿を行い、そのまま大会に参加する予定。２００メートル、４００メートル個人メドレー、２００メートル、４００メートル自由形、１００メートル背泳ぎの５種目にエントリーしているという。日本選手権でも、この５種目での出場を検討している。この日、都内で行われている強化合宿が報道陣に公開され、指導する平井伯昌コーチ（５３）が明かした。

　萩野は、五輪後の昨年９月に右肘を手術。リハビリを経て、同１２月に本格的な練習を再開していた。４月の日本選手権に照準を合わせ、まず海外で実戦を積み、感覚を取り戻す。萩野は「ベースはまだ出来ていないが、試合には出られる状態」。特に背泳ぎに関しては術後の変化が大きく、「肘の伸びが違う。前より泳ぎやすい」と手応えを口にした。

　６日から行われている今年最初の合同合宿ではライバルである瀬戸大也（２２＝早大）と同じメニューをこなしている。それが刺激となってか、タイムも徐々に伸びているという。萩野は「一緒に泳ぎながら（瀬戸から）いろいろ盗んでいます」と楽しそうに話した。