フィギュアスケート4大陸選手権、冬季アジア大会を左股関節疲労骨折のため欠場した女子の宮原知子(18=関大)が、世界選手権(3月29日開幕、ヘルシンキ)に向け、3月から本格的なジャンプ練習を開始することとなった。28日、都内で行われた日本スケート連盟の理事会後に、小林芳子フィギュア強化部長が明かした。

 小林強化部長が、宮原を教える浜田美栄コーチに数日前に現状を確認したところ、回復は順調で、医師の指示のもと徐々にジャンプ練習を積んでいく予定だという。今までは左股関節に負担の少ないループだけを練習していたが、トーループなど演技に入れる他の種類のジャンプの調整に取りかかる。

 世界選手権は、来季平昌五輪の枠取りがかかる大事な一戦。約1カ月で宮原が万全の状態に戻れるかは不明だが、小林強化部長は「本人は(世界選手権に)出る、と言っている。個人戦ではなく、チームジャパンとして戦う試合」とエースの回復を期待した。