女子200メートル平泳ぎで、今井月(16=日本コカ・コーラ)が2分19秒42の大会新記録で制した。

 200メートルの長水路で行われた2月のコナミオープンでは自己ベストから10秒以上遅れたタイムで惨敗。現在は愛知・豊川高に在籍するが、大会後は、中学まで過ごした地元岐阜の本巣SCに行き、恩師の芝辻コーチから久しぶりに指導を受けた。「原点に返ることができた」と初心を取り戻し、天性のキックをいかした独特の泳ぎもよみがえってきた。

 4月13日開幕の日本選手権(名古屋、日本ガイシアリーナ)には、7月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の出場権がかかる。昨年リオデジャネイロ五輪は200メートル個人メドレーで出場も、得意の平泳ぎは落選。五輪金メダリストの金藤理絵(28=Jaked)は欠場するものの、青木玲緒樹(22=東洋大)らライバルは多い。「毎年(世界大会の)代表に入らないといけない。五輪(出場)は勢いもあった。実力が試される」と表情を引き締めた。

 この日、親友の池江璃花子(ルネサンス亀戸)は短水路の50メートル自由形で日本記録を出した。長短水路で日本記録ラッシュを続ける、同じ16歳に負けてはいられない。