不正判定疑惑などに揺れる日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が7日、スポーツ庁の鈴木大地長官に反論した。

 大阪市内の自宅前で30分近く持論を展開。「反社会勢力との交友が事実であれば、一刻も早く辞めるべきだ」と述べ、辞任を求める意向を示した鈴木長官に対して「大臣もね、長官もね、相手は反社会的団体なんです。なぜに相手に言わずにして、調べもせずにして、山根明を差別しているんですか? スポーツ庁長官! 五輪大臣!」などと声を荒らげた。

 一連の問題では助成金流用の疑いに加え、山根会長は過去に暴力団組長と関係があったことを認め「約50年前の話で若気の至り」と話している。鈴木長官は「ボクシングだけでなく、スポーツ界全体のイメージを著しく損ねている」と批判し、さらなる事実関係の解明を要望していた。