フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯(28~30日・国立代々木競技場)は、昨年7月の酒気帯び運転で出場停止処分を受け、昨季は大会に出場しなかった織田信成(関大)にとって2季ぶりのGP復帰戦となる。

 来季のバンクーバー冬季五輪を見据え、4月からトリノ五輪女王の荒川静香を指導したモロゾフ・コーチに師事している。夏に実戦復帰し、9月のネーベルホルン杯で欧州王者のトマシュ・ベルネル(チェコ)を圧倒して優勝。国内復帰戦だった今月上旬の西日本選手権も制した。

 海外の小さな大会も含めると復帰後4連勝で「夏からの4大会ですごく手応えをつかんでいる」。丸々1シーズンのブランクを感じさせない仕上がりに自信も出てきた。

 NHK杯は3季前にGP初優勝を飾った大会。今季のGP出場はこの大会だけでファイナル進出は狙えないが、「4回転(ジャンプ)がないと世界のトップで戦えない」と、まだ試合で成功がない大技への挑戦を1つのテーマに掲げる。

 大会2連覇中の高橋大輔(関大大学院)が右ひざの負傷で欠場する。直接対決を楽しみにしていた織田だが「NHK杯でまた優勝したい。(ブランクの間に)励ましの手紙やメールで支えてくれた人たちに恩返しをしたい」。どん底を味わった21歳は感謝の思いを胸に、3季ぶりの優勝を狙っている。(共同)