日体大陸上部男子部員の大麻所持疑いで、日本陸連の沢木啓祐専務理事は23日に「逮捕とかはっきりしたわけでないので今はコメントできない」と述べ、事態の推移を見守る構えを示した。

 日本陸連は同日の理事会で「すべての違法薬物使用を断固として禁止する」という山沢文裕医事委員長名の文書を出した。日体大の問題との関連は否定したが、今後は学生や実業団の選手に対して大麻やヘロインなど薬物禁止の啓発活動にも力を入れる予定だ。

 関係者によると、ある大学では今回の情報を事前に入手し、陸上部や水泳部の選手を対象に尿検査を緊急で実施した。