男子マラソンの前日本記録保持者、藤田敦史(富士通)が20日のベルリン・マラソンで世界屈指の高速コースに挑戦する。「どうしても走りたかった」とあこがれてきた舞台で、集大成と位置づける2012年ロンドン五輪に向けた復活の足掛かりを築けるか。
高速化が進む男子マラソン界で、8月の世界選手権で6位に入った佐藤敦之(中国電力)の走りに勇気をもらった。「北京五輪の最下位からはい上がり、後ろから追い上げて結果を残した。同じ福島県出身だし、負けられない」。ベルリンの硬い路面を考慮し、新調したシューズは靴底を通常より2、3ミリ厚くした。「まずは2時間10分を切るのが目標」と、ハイペースに惑わされない粘りの走りを目指す。
2時間6分51秒の自己記録を持つ32歳は、月間1000キロ以上走り込んだ夏合宿で血液検査を欠かさず、体調管理に気を配った。3月の東京マラソンで貧血に悩まされ、10位に終わった反省からだ。8月下旬にウイルス性の腸炎を患ったが「今は万全の状態」という。
競技者として「本来なら前で勝負したい」との葛藤(かっとう)も抱えながら「今の世界レベルを考えると後ろから順位を上げていくしかない」とレース戦略を練っている。(共同)



