13日にロンドンで開幕した世界体操選手権の男子個人総合予選を、北京五輪銀メダリストの内村航平(日体大)が、持ち味の美しく、正確な演技でトップ通過した。決勝は15日。監物永三、笠松茂、冨田洋之に続く体操ニッポン4人目で、日本選手としては最年少、20歳の世界王者誕生に期待が懸かる。
跳馬は着地のラインオーバー、平行棒は演技開始遅れのペナルティーで減点されたが、演技価値点のロスを技そのものの完成度でカバーし、6種目合計でただ1人90点台をマーク。五輪6位のデビアトフスキ(ロシア)に1・575点の大差をつけた。
五輪、世界選手権で3連覇の楊威(中国)が引退し、欧州王者のハンブッヘン(ドイツ)も直前のけがで欠場した。6種目の総合力は抜きんでる。それでも「体操は相手を倒すスポーツとかじゃない。誰が出てきても僕は僕の演技をするだけ」。重圧と戦う自分自身をライバルに挙げる。
その内村を追うメダル争いは混戦模様で、前回4位で予選5位の実力者、ジョナサン・ホートン(米国)は予選で12点台に終わったあん馬が鍵。予選10位の田中和仁(徳洲会)も、予選で13点台に終わった床運動、あん馬で盛り返すことができれば、メダルも見えてくる。(共同)



