<スキー・ジャンプ:フライング世界選手権>◇18日◇スロベニア・プラニツァ(HS215メートル、K点185メートル)
世界最大のジャンプ台にひるまずに立ち向かった。鋭く踏み切り、風をとらえて伸びる。210メートルを越え、着地もぴたり。平日の午前にもかかわらず観客席を埋め尽くしたファンから喝采(かっさい)を浴びた葛西紀明は「いい感じ」とにこやかに笑った。
助走速度は時速100キロ以上。長い選手生活でこのジャンプ台を何度も経験しているとはいっても「怖い」という。それでも「恐怖に打ち勝つために、思い切って踏み出した」。積極的な姿勢が飛躍とかみ合い、公式練習の1回目に自己ベストの215・5メートルをマークするなど、この日の3回とも200メートルを越えた。
予選免除の強豪10人とも互角の試合ができそう。菅野チーフコーチは「ジャンプがいい。本戦は面白くなる」と期待した。1992年フライング世界選手権を制したベテランは「220メートルは越えたい」と闘志をたぎらせた。



