陸上男子400メートルの北京五輪金メダリストで、昨夏の世界選手権でも優勝したラショーン・メリット(米国)が、ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、暫定的な出場停止処分を受け入れたことが22日、分かった。同選手の弁護士が文書で明らかにした。

 AP通信などによると、メリットは3度の検査で陽性反応を示した。弁護士は、薬物が男性の性機能を増強させる市販薬に含まれていたとしている。米国反ドーピング機関の裁定を見守る構えで、通常2年間の出場停止処分が下れば、来年の世界選手権(大邱=韓国)には出場できない。

 23歳のメリットは、北京五輪男子1600メートルリレーでの米国の金メダル獲得にも貢献した。