日本オリンピック委員会(JOC)は15日の総務委員会総会で、1億2150万9705円の赤字となる2009年度決算を承認した。景気悪化でマーケティング収入が減少。4億2000万円を超える味の素ナショナルトレーニングセンターの運営費も負担となり、事業活動支出が収入を約4億5700万円上回ったのが響いた。

 JOCはこの4年間で正味財産を9億円近く取り崩しており、選手強化資金の積立額は約6億2600万円に激減した。平岡英介財務専門委員長は「非常に厳しい状況」と危機感を示した。