広島市の松井一実市長は20日、東京・渋谷の日本オリンピック委員会(JOC)で竹田恒和会長と会談し、秋葉忠利前市長が推進した2020年夏季五輪招致を撤回する意向を伝えた。会談後、松井市長は「核廃絶と五輪招致は切り離して考える。財政状況も困難だ」と理由を説明した。

 竹田会長は「期待していたが残念」と述べ、20年五輪招致について「声が聞こえてくるのは東京。大震災の被災地に勇気や活力を与えられれば素晴らしい。6月には意向を聞かないと時間的な問題がある」と、7月までに方向性を決めたい考えを示した。