日本オリンピック委員会(JOC)は6日、東京都が開催に立候補した2020年夏季五輪の招致委員会会長に石原慎太郎知事(78)、招致活動の実質的な指揮を執る理事長に竹田恒和JOC会長(63)が就任すると発表した。招致委は10月に発足する。

 実務の責任者となる事務総長は水野正人JOC副会長(68)に決まった。16年五輪招致でも事務総長に内定しながら、スポーツ用品メーカーのミズノ会長の立場が国際オリンピック委員会(IOC)の倫理規定に抵触するため白紙となった経緯があるが、5日付でミズノの役職を退任した。

 理事には元五輪選手の鈴木大地氏(44)や橋本聖子氏(46)も名を連ねた。16年五輪招致で敗れた反省を踏まえ、招致委には理事会とともに、政財界のメンバーで構成する評議会も設置される。

 20年五輪招致には東京、ローマ、マドリード、イスタンブール(トルコ)バクー、ドーハの6都市が立候補。IOCは来年5月の理事会で第1次選考を行い、開催都市は13年9月のIOC総会(ブエノスアイレス)で決定する。