<レスリング:世界選手権>◇3日目◇14日◇トルコ・イスタンブール

 女子48キロ級で2連覇し、来年のロンドン五輪出場に近づいた小原日登美(30=自衛隊)は表彰式後、昨年10月に結婚した夫の康司さん(29)に抱きつき「ありがとう」と声を掛けて首に金メダルをかけた。

 小原はこれまでの世界選手権で7度優勝してきたが、旧姓の坂本で出ていた。五輪予選のこの世界選手権から結婚後の名字に登録名を変更。「小原に変えたので負けられない」と夫婦二人三脚で臨んだ舞台だった。

 結婚直後の昨秋の広州アジア大会で3位に終わり「夫に恥ずかしい思いをさせた」悔しさも晴らした。元レスリング選手で自衛官の康司さんは一緒に練習することや対戦相手の映像を見ることもある。世界女王に輝いた妻を見て「ほっとした。よく頑張った」とねぎらった。