東京都内のホテルで酒に酔って寝込んだ教え子の10代の女子柔道部員に乱暴したとして、警視庁捜査1課は6日、準強姦の疑いで、アテネ、北京両五輪の男子柔道金メダリスト内柴正人容疑者(33=熊本県玉名市)を逮捕した。

 一昨年4月から九州看護福祉大の柔道部でコーチを務めてきた内柴容疑者。客員教授に就任した後のことし3月には体重無差別で争う全日本選手権の舞台を目指して九州選手権に出場、指導者の道を歩みながら「現役」も続行するなど、エネルギッシュな活動を展開してきた。

 熊本県出身で、東京・国士舘高から国士舘大に進んだ。ともえ投げを得意とし、2008年北京五輪で2連覇を達成。昨年10月に第一線を退いた。「全く未知数だった」と振り返るコーチ業に専念すると、成果は表れた。

 ことし6月の全日本学生優勝大会では、創部2年目のチームをベスト8に導く。「うちに天才はいらない。努力で強くさせるんだ」と大健闘の女子選手たちを誇らしげに見つめていた。「大学のそばに畑をつくり、野菜を栽培している。選手が強くなるのと、野菜が立派に育つのと、どっちが先か…。楽しみなんですよ」と話していたのは5月。自分の犯した過ちで、夢はもろくも散った。