日本フェンシング協会は19日、今月末の世界ランキングでロンドン五輪の出場権が決まる女子サーブル個人で中山セイラ(28=大垣共立銀行)が初の五輪出場権を獲得したと発表した。同日、遠征先のモスクワから帰国した中山は「本当にほっとした。五輪は未知の世界なので実感が湧かない」と心境を語った。

 最新の世界ランキングで32位となり、上位12選手(各国・地域2人まで)を除いた後に2枠が与えられるアジア・オセアニア地域で韓国選手とともに出場資格を得た。だが最近の試合は成績が振るわず「他力本願で五輪切符を得たようなもの」と神妙に受け止め「このチャンスを生かし、サーブルの格好良さをアピールしたい」と意気込んだ。

 女子サーブルはロンドン五輪では個人だけが実施され、出場権を得た選手が日本代表になる。