<ラグビー:関東大学春季大会・東海大42-28明大>◇29日◇神奈川・東海大グラウンド

 昨季リーグ戦5連覇を逃し、大学選手権も2回戦敗退に甘んじた東海大にとっては、うれしい白星発進だった。主将のSO阪本圭輔は試合後、「細かいミスはあったけど、勝ってよかった」と素直に喜んだ。

 前週には7人制の大会があり、この試合への調整を本格的に始めたのはその後からだった。そんな中で、納得できる内容での勝利。好防御だけでなく、ラインアウトからモールで15メートル進んで奪ったトライあり、自陣からボールを回しての連続攻撃ありと多彩。キッカーのFB宮田一馬は難しいゴール、好キックでチームを勢いづかせた。個々のスキルや体づくりの積み重ねが実った形だ。

 本大会の新設に、阪本は「やはりうれしいです。対抗戦の伝統あるチームとはいつ(試合が)できるか、わからないですから」。勝った相手が明大ということも、喜びを倍増させていたようだ。