<ラグビー:アジア5カ国対抗・日本67-0香港>◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場

 34歳のWTB小野沢宏時(サントリー)が前半35分に40メートル独走トライを挙げ、後半2分にもラックを抜け出してトライ。代表通算51トライとし、テストマッチ通算トライ数で世界4位に浮上した。

 日本代表歴代2位のキャップ71を誇る小野沢は「長くやっているからですよ」と照れるが、同4位に並んだ57キャップのロック大野均とともに、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)からの信頼は絶大だ。「2人とも若い選手を引っ張ってくれる。片方(大野)はよく飲むが、もう1人は飲まない。1人(小野沢)は多くトライを取り、もう一方は取ることが少ない。1人(大野)はよくタックルするし、もう1人は時々かな。対照的な2人がいいバランス」と同HCはうれしそうに話した。

 小野沢は「エディー・ジャパン」になり、FB五郎丸歩には攻撃での創造力、WTB広瀬俊朗にはサポート能力などで「刺激を受けている」という。「まだ未熟者ですから。やめる時まで成長する可能性があると思います」と、向上心は尽きることはない。

 ◆テストマッチ通算トライ数

 (1)大畑大介69(2)デビッド・キャンピージ(オーストラリア)62(3)シェーン・ウィリアムス(ウェールズ)55(4)小野沢51(5)ロニー・アンダーウッド(イングランド)50=小野沢以外は引退

 ◆日本代表通算キャップ数

 (1)元木由記雄79(2)小野沢71(3)伊藤剛臣62(4)大畑大介、大野58=元木、大畑は引退