<競泳:ロンドン五輪米国代表選考会>◇4日目◇28日◇ネブラスカ州オマハ

 男子200メートルバタフライは北京五輪8冠のマイケル・フェルプスが1分53秒65で優勝し、五輪代表に決まった。

 今季世界最高のタイムにも表情を崩さなかった。フェルプスは当然のように圧勝したが「これじゃあ(五輪で)金メダルは取れない。もっと速く泳がないといけない」と苦笑いを浮かべた。

 100メートルの通過では2番手だった。力みの少ない、ゆったりとしたフォームで後半に抜け出し、2位に1秒47の大差をつけてゴール。ただ、最後の50メートルは30秒32を要した。接戦でなかった影響もあるだろうが、昨年の世界選手権決勝で松田を突き放した時の29秒92と比べると物足りない。

 「タイムにはちょっと不満が残るけど、まあ満足」と話す表情はどことなく穏やかだ。勢いに陰りが見える「怪物」に、本番で松田が付け入る隙は十分にありそうだ。