ノルディックスキー男子ジャンプの全日本チーム5選手が6日、W杯(団体戦含む5戦)参戦のため、成田から欧州に向けて出発した。

 5戦を消化したところで、ケガのため国内で調整中の葛西紀明(40=土屋ホーム)を含めた6人から、世界選手権(20日開幕=イタリア・バルディフィエメ)代表5人が決まる。

 昨年春に右膝を痛め、練習が不十分なまま今季は出遅れたエースの伊東大貴(27=雪印メグミルク)は「とりあえず今できることを出し切るだけです。膝のケアだけは怠らないように」と、世界選手権より、まずは直近のW杯を見据えた。

 先月20日のW杯札幌大会で、助走路を滑り落ちるアクシデントに見舞われたが「右手の小指に痛みが残るぐらいで大丈夫」。2日前にノーマルヒルで調整し、内容にもまずまずの手応えを得た。昨季W杯4勝のソチ五輪メダル候補が、遅まきながら巻き返しにでる。