<テニス:ソニー・オープン>◇28日(日本時間29日)◇米フロリダ州マイアミ

 4回戦で世界4位のフェレール(スペイン)、準々決勝で4大大会歴代最多17度の優勝を誇るフェデラー(スイス)を撃破した世界21位の錦織圭(24=日清食品)が力尽きた。

 2月の米デルレービーチ大会2回戦を棄権した左足付け根の痛みが増し、準決勝のジョコビッチ戦を戦わずして棄権した。

 デルレービーチ後も「痛くなったり、治ったり」していたという。フェデラー戦で「急に痛みが来たりという状況だったが、アドレナリンで乗り切った。それが切れて痛みが来たのかなと思う」。前日の夜は「寝返りしても痛かった」。この日の試合前の練習は、ほとんど動けない中で、頭を抱え込む仕草を見せた。

 それでも「今までで1番、充実した週だった。ポジティブな要素もたくさんあった」と前向きにとらえた。次戦は、4月4日開幕の男子国別対抗戦デビスカップ世界グループ準々決勝対チェコ戦だが「いくらデ杯といえども、無理はなかなかできない」。日本に帰国し、主治医の検査を受ける。