全日本柔道連盟は2日、長野県松本市の柔道教室で教え子に投げ技をかけて重度の障害が残るけがを負わせた元指導員に対し、長野地裁で有罪判決が出たことを受け、全国の関係者に事故予防を徹底するよう通達したと発表した。

 この事故では、教え子が頭を打たなかったにもかかわらず急性硬膜下血腫になった。通達では、頭を打たなくても、脳が激しく揺さぶられる力で発症する可能性があるとしたほか、脳振とうについても脳損傷の典型的な兆候として、軽視しないよう注意喚起した。