<bjリーグ:浜松98-71埼玉>◇第23戦◇10日◇浜松アリーナ

 浜松・東三河フェニックス(東地区2位)は、埼玉(同3位)に98-71で勝利し、5連勝を飾った。相手4本に対し、13本の3Pを決めるなど力の差を見せつけた。236センチの超大型センター孫明明(25)がゴール下の“番人”として存在感を発揮した。11日の埼玉との第2戦(浜松アリーナ)も、フェニックスの勢いは止まりそうにない。

 ゴール下には“ミンミン”がいる。236センチのセンター孫は、相手のシュートを何度もはたき落した。ゴール前に切り込もうとする相手の前に立ちはだかった。スターターに名を連ね、20分間出場し4本放ったシュートは、すべて決め8得点。リバウンドも4つもぎ取る活躍を見せた。試合後「チームの勝利に貢献できてうれしいです」と笑った。

 的確な判断が、自らのプレーを生かした。巨体を揺らしコートを走り回ることよりも、あえてゴール下につく作戦を試合の要所で使った。チームの速攻には参加せず、次の守備に備え自陣ゴール下で待機。逆に攻め終わっても守備に戻らず、次の速攻のために相手ゴール下でチャンスを待った。中村和雄ヘッドコーチ(68)は「それは(孫)ミンミンの判断でやっている。全く問題ない」とチーム戦術に影響がないことを説明した。

 持病の左ひざ痛の対策にも効果的だ。現在、週2日しか練習できないほど、ひざの状態は思わしくない。中村ヘッドコーチも「いつも心配です」と話す。必要最低限の運動量で勝利に貢献するための作戦でもあった。孫は「(ひざに)痛みがあるけど、試合には出ます。その後、何日か休んでまたがんばる」と、コートに立つことを志願した。チームの連勝記録を6に伸ばすべく、今日も“ミンミン”が、ゴール下にそびえ立つ。【為田聡史】