<バスケットボール女子Wリーグ:シャンソン化粧品87-65アイシンAW>◇31日◇静岡県武道館

 シャンソン化粧品が3試合を残して、上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を決めた。アイシンAWに第1クオーター(Q)終盤、池住美穂(23)が3得点シュートを決めて逆転。追い上げられた第3Qには相沢優子(35)がスチールからの速攻で突き放し、87-65で大勝した。可能性があった6位デンソーが富士通に敗れたため、10季連続でPO出場権を得た。1日には静岡中央体育館で、再びアイシンと戦う。

 笑みにあふれた昨季とは違っていた。3試合を残して地元で決めたPO。第1Qの逆転弾を含む両チーム最多22得点を挙げた池住は「気にせず、次につながる試合をしていく」と淡々と話した。PO圏外の5位に落ちるなど最終戦目前に決めた昨季は「PO決定がギリギリで、そこが目標になってしまった。今回は(行って)当たり前と思ってやってきた」。相沢の言葉が、すべてを代弁していた。

 そのベテランの鮮やかなスチールが、試合を決定づけた。55-48で迎えた第3Q中盤。シャンソン陣内で回されるパスに、体が反応した。「バウンドパスだったので読みやすかった」と巧みな読みで奪って速攻。直前に藤吉佐緒里(21)の得点で連続失点を11で止めたが、最大16点差が縮まっていた。「考えと実際のプレーが離れてきた。胸の内は決まっている」と、今季限りでの引退を示唆する相沢のスチール後、逆転への機運をそがれた相手は、主力を下げてあきらめた。

 決定から1週間でセミファイナルを迎えた昨季と違い、第1戦の21日まで3週間もある。「塚野(理沙)がケガしてセンターらしいセンターが数少ない中、どうやっていくか詰めたい」と相沢が言えば、藤生喜代美主将(26)も「自分たちのバスケをつくっていく時間にしたい」と繰り返した。笑顔は、POの先にある3季ぶりの優勝時に、取っておく。【今村健人】