<bjリーグ:浜松・東三河フェニックス87-75仙台89ERS>◇1日◇第8戦◇愛知・豊川市総合体育館◇観衆1260人

 浜松・東三河フェニックスが、87-75で仙台89ERSに逆転勝ちし、単独首位に浮上した。前半の20分間は仙台の厳しいディフェンスにエースのウェンデル・ホワイト(25)がわずか1得点、ウィリアム・ナイト(30)も2得点に封じられて、24-34と大苦戦。それでも、相手の運動量の落ちた第3クオーター(Q)に一気に追いつくと、最終第4Qで突き放した。今季ホームでは無敗の4連勝で昨季東地区王者が、勢いに乗ってきた。

 惨敗ムードから一変、フェニックス(不死鳥)が、後半あざやかによみがえった。53-53の同点で迎えた第4Qが見せ場だった。ホワイトが華麗なステップで連続ゴールを決めれば、ナイトはフリースローを決め続けた。206センチの太田敦也(25)がゴール下を死守すれば、日本人エースに成長した岡田慎吾(26)はコートを走り回った。「内容はよくなくても勝てるチームになってきた」と大口真洋主将(33)が笑った。

 前半は別のチームだった。6勝1敗で並んでいた仙台の堅守に両エースが徹底的に封じられた。20分で2人合わせてフリースローの3点だけ。焦って無理に突っ込みシュートミスを連発。当然、守備も怠って、10点のリードを許した。前半はたった24点。08年1月に富山が埼玉戦で記録したbj最低得点記録「49点」を下回る最悪ペースだった。

 ハーフタイムのロッカーで中村和雄ヘッドコーチ(68)の猛ゲキが、逆転劇を呼び込んだ。全員の前でホワイトとナイトを指さして「テメーらいつもデカイ顔しやがって、何だこの試合は?

 終わったら飛行機のチケットを買いに行くぞ !! 」とののしった。これで、われに返った2人は、周囲にパスを配球。自分たちは後方からの3点シュートで相手の守備網を引き裂いた。後半だけで18得点のホワイトは「前半?

 ちょっと昨日の疲れがあっただけ。体が温まればこんなもんだよ」とニヤリ。どんな展開でも最後には勝つ。フェニックスは、もう負けない。【大石健司】