ハンドボールのスペイン1部リーグ、アルコベンダスに所属する宮崎大輔(28)が18日、8月の渡欧以来初めて帰国した。同リーグでプロ契約したのは日本人初で「この4カ月、ぼくにとっては日本にいる数年間に匹敵した。今はとにかく楽しんでます」と笑顔で充実した生活を振り返った。

 12日までにリーグの前半15戦を終了。13戦でチーム3番目の60得点を挙げた宮崎は今月、チームに貢献した選手に贈られる「PREMIO

 DEL

 DEPORTE」を受賞。試合での活躍ぶりと、現地でのメディア露出による競技普及が認められた。

 「この4カ月で、スピードやシュートテクニック、フェイントは日本人の方がうまいと思った」と話す。都内では現在、全日本男子総合選手権が開催中だが「絶対日本人も世界で通用する。第2のスター、出てきてほしいですね」と国内選手にもエールを送った。

 今後は、25日から30日まで全日本の合宿に参加し、世界選手権出場権のかかるアジア選手権(来年2月、レバノン)に備える。スペインリーグでは、年間100得点が目標だ。「今年は“進”の1年でした」という日本ハンドボール界のエースは、「年末年始は家族と日本を満喫したいですね。焼き肉、すし、もち…。太らないようにしよう」と笑い、さらなる進化に向け、しばしの休息に入る。