2月12日(日本時間13日)開幕のバンクーバー五輪女子スケルトン代表の小室希(24=仙台大大学院)の壮行会が30日、仙台大で行われた。約150人の参加者に、日本選手団のジャケットを披露。五輪初出場の小室は「あこがれだったのでうれしい」と初々しく語った。

 大学進学を機に、スケルトンに出合った。最速130キロに達する競技に「目も開けられなかったけど、怖さより楽しさを感じた」と一瞬で、とりこになった。初心者だった小室は長所を生かした。中学での陸上、高校でのソフトボール経験で培った瞬発力。100メートル12秒8の脚力で、スタートから50メートルの速度は世界で5番目を誇る。初速のスピードが、五輪出場への武器となった。

 仙台大OBの越和宏、鈴木寛、土井川真二も五輪に出場する。「先輩たちに負けないよう、自分は8位入賞を目指す」と小室。好スタートから速さの限界に挑戦する。【湯浅知彦】