剃(そ)らない男になる!

 水泳のパンパシフィック選手権で金、銀計3個のメダルを獲得した背泳ぎの古賀淳也(23=スウィン埼玉)は23日、代表チームとともに帰国。今大会、記録は平凡だったが、五輪王者ピアソルとは1勝1敗と五分の勝負を演じた。そのピアソルに表彰台で「本気でやるなら(次は毛を)シェービングするんだろ?」とアドバイスされたことを明かした。

 競泳では五輪2大会連続2冠の北島が大舞台のレース前に毛を剃るように、水の抵抗を極力避けるムダ毛処理を欠かさない選手が多い。だが古賀は、王者の忠告を聞いた上で、「僕は剃ったからといって速くなるとは思わない。練習中は剃っていないから、感覚が変わってしまう」。ピアソルとは高3年の時に言葉を交わして以来の仲だが、オレ流で勝つつもり。「本当の勝負は来年から。勝てるイメージはできた」と自信の色は体毛以上に濃かった。