レスリングの世界選手権(9月6~12日、モスクワ)の日本男子代表が「北島流メンタルトレ」でメダルを量産する。25日、都内で代表合宿を公開。佐藤満監督は今合宿の最終日の9月1日に林成之・日大大学院教授を招いてメンタル講習を行うことを明かした。「新鮮なことだし、選手に少しでもプラスになれば」と期待を寄せた。林教授は「勝負脳の鍛え方」の著書を持つ。北京五輪では競泳男子平泳ぎの北島康介に「ゴール10メートル手前で『金』だと意識した瞬間、ただの選手になる。いい勝ち方をすることを意識して本当のゴールと考えるように」とアドバイス。五輪連続2冠獲得の偉業をアシストした。レスリング男子代表は昨年の世界選手権では銅メダル1個。佐藤監督は「今年は最低でも3個」と意気込む。フィジカル強化は十分に取り組んだ自負があるだけに、あとは心の鍛錬を積む。