<テニス:エイゴン国際>◇最終日◇18日◇英イーストボーン

 男子シングルス準決勝で世界59位の錦織圭(21=ソニー)が、ツアー3度目の決勝進出を逃した。同30位のヤンコ・ティプサレビッチ(26=セルビア)に2-6、4-6の78分でストレート負け。強風の中、「うまく風が使えなかった。流れに乗れなかった」と完敗した。

 第1セットの第3ゲームで、早々とサービスゲームを落とした。「ボールが急に止まったり食い込んだり。イライラもあった」。そこから1度もリードを奪うことなく、今季4度目の対戦も敗退。ティプサレビッチ戦4戦全敗となった。

 しかし、敗れたとはいえ、ウィンブルドン前哨戦で4強入り。芝生のコートは苦手ではないが、これまで結果が出ていなかった。「自信になった。芝で自分のテニスが確立されてきた」。ウィンブルドン初戦の相手は、元世界1位で02年覇者のヒューイット。しかし、現在は同130位と力は衰えており、錦織の大会初勝利も見えてきた。(イーストボーン=吉松忠弘)