<競泳:日本選手権>◇2日目◇3日◇東京辰巳国際水泳場

 男子100メートル平泳ぎで北島康介(29=日本コカ・コーラ)が、日本新記録で日本競泳で初めて4大会連続の五輪出場を決めた。

 今年9月で30歳を迎える北島が、ロンドン五輪後も現役続行することが3日までに分かった。今月1日から2年の期間で、デサント社とアドバイザリー契約を結んだ。1日の公式練習の会見で「現役続行宣言か?」と問われた際は「現時点では関係ないかな。プロとして最高のパフォーマンスをするためにアリーナで勝負したい」と話すにとどめた。だが関係者は「まだ競技は続けます。契約内容については明かせませんが」と話し、引き続き競技を続行する考えを強調した。

 北京五輪で2大会連続の2冠の偉業を達成。周囲は引退をほのめかしたが、1年以上の休養期間を経て、再びプールへ戻った。以前に北島は、当時の心境について「水泳をやめたいと思ったことは1度もない。ただちょっと休みたかった。その前の8年間というのは、すんげぇしんどいものがあったから。リセットしたことで、また新しい気持ちで水の中に入ることができた」と引退する意思がなかったことを明かした。

 この日の100メートルで、自身の持つ日本記録を4年ぶりに更新した。まだ衰えぬ気力、体力があることを、あらためて証明。その驚異的な泳ぎを目の当たりにした日本代表の上野広治監督は「今やめる理由がない。(16年の)リオまで行くんじゃないか」と話し、北島がロンドン五輪後も日本競泳界のエースとして君臨し続けることを熱望した。

 今年は五輪が、そして来年は生まれ育った東京での国体も開催される。目の前に目標がある限り、歩みを止めないのが北島だ。米ロサンゼルスに拠点を移し、約3年。「充実した毎日が送れている」という心身の安定が、息の長い競技活動にもつながっている。レースを終えた北島は「支えてくれるコーチ、仲間、多くのファンに感謝したい」。日本競泳界にとってなくてはならないシンボルは、まだまだ輝き続ける。