<スノーボード:世界選手権>◇第7日◇23日◇オーストリア・ラッハタール

 女子でソチ五輪銀メダルの竹内智香(31=広島ガス)が3位となり、世界選手権で自身初のメダルを獲得した。今大会の日本勢のメダルは女子スロープスタイル金の鬼塚雅(バートン)に続いて2個目。竹内は予選を7位で突破し、上位16人が1対1で滑る1回勝負の決勝トーナメントの準決勝で敗れたが、3位決定戦でジュリー・ツォク(スイス)を下した。

 得意のパラレル大回転で表彰台に上がった竹内は「勝ちたかったけど、最低限メダルは取れた。新しい滑りを試している中でのメダルは価値がある」と笑みを浮かべた。

 準決勝は予選上位の竹内に滑るコースの選択権があったが、あえて青を選んだ。「相手が青で勝ち進んでいたので赤を滑らせたかった」という作戦だったが、中盤に奪われたリードを取り戻せずに敗れた。3位決定戦は赤を選んで勝ち、「赤か青かは駆け引きなので仕方ない」と潔かった。

 平昌五輪まで3年。安定性を重視して1度は諦めた男子選手のような直線的な滑りの習得に再び取り組んでいる。その中で「チャレンジしつつもトップにいなくてはいけない」と自らを奮い立たせて、これまでの最高だった09年の4位を上回った。「トライしていく中でのこの成績は、今後の自分が楽しみ」と手応えを口にした。