全国高校ラグビーで4大会連続37度目出場の常翔学園(大阪第3)は、平成最後の大会で日本一を狙う。30日の初戦は、この日の抽選会で初出場の桐生第一(群馬)と米子工(鳥取)の勝者との対戦に決まった。

大阪第3地区の決勝(11月18日)では、前年度日本一の東海大大阪仰星に54-7で圧勝。常翔学園が全国制覇を達成した12年度も、大阪の決勝で同じ相手を倒しての花園出場だった。

そのため、ロックの梁本旺義(やなもと・おうぎ)主将は「6年前も大阪決戦で仰星を破って、その勢いで日本一になっている。僕たちも同じ道を歩もうと思っています。僕が初めてラグビーを見たのも、その時の常翔でした。花園で大活躍をして、野上監督に恩返しがしたい」と真剣な表情で話した。

昭和最後の大会は、大工大高(現常翔学園)と茗渓学園(茨城)の両校優勝だった。当時、ヘッドコーチだった野上友一監督は「ここまではケガ人もなく順調にきている。今年は強い相手(東海大大阪仰星)を倒さないと花園には行けないと、夏からやってきたから強くなれた。春からだいぶ成長して、自分たちでもできるという自信が芽生えてきた」と手応えをつかんでいる様子だった。

平成最後の大会でも、再び頂点までたどり着けるか-。