大相撲冬巡業が9日、大関魁皇(37=友綱)の故郷の福岡・直方市で行われた。3500人のファンで満員となった直方市体育館は、魁皇が中3の時に柔道大会に出場した思い出の場所。けいこ土俵には上がらなかったが、横綱白鵬(24)からぶつかりげいこの相手に指名され、大きな拍手を浴びながら横綱に胸を出した。チビッコ相撲、11月に出版した自伝本のサイン会など、故郷のファンとの触れあいに大忙し。直方市での巡業は3度目で、93年新十両、96年3役(小結)そして、今年は大関として故郷に錦を飾って「現役としてここに来られてよかった。ホッとしました。変な緊張感がありました」と、笑顔を見せた。横綱朝青龍(29)はこの日も風邪の影響でけいこはしなかった。