31日の大関把瑠都誕生は、尾上親方夫妻にとって独立から4年のスピードだった。尾上親方(40=元小結浜ノ嶋)は「まさか大関が出るとは思っていなかった。無事に終わってホッとしてます」とひと安心。ただし「この地位に満足せず頑張ってもらいたい。今年中に行く気持ちで」と、夏場所以降に向けての優勝と横綱への期待を口にした。伝達式に同席したいづみ親方夫人(42)は把瑠都の「おかみさんにも支えられ」の言葉に思わず涙ぐんだ。春場所中の親方の誕生日祝いで「エレナ夫人のために頑張って」と声をかけた。把瑠都が「部屋のため、迷惑かけた親方とおかみさんのために勝ちたいと言ってくれた」と、また目を潤ませていた。