大相撲の野球賭博問題をめぐり、日本相撲協会の村山弘義理事長代行(元東京高検検事長)が6日午前、監督官庁の文部科学省を訪れ、川端達夫文科相に処分を含む一連の経緯を報告した。

 川端氏は「協会が新たなスタートを切ろうとしていることに一定の評価をしている。代行のリーダーシップで、名古屋場所を相撲が生まれ変わる再起のスタートにするため、命懸けでやってもらいたい」と述べ、改革を進めるよう要請した。

 村山氏は、賭博に関与した親方や力士の処分など協会側の対応を説明。川端氏が名古屋場所開催を了承していることに感謝の意を表した。午後には名古屋場所を中継するかどうか検討しているNHKを訪れる。

 川端氏は会談後の記者会見で「反社会的勢力との関係を根っこから断ち切るような議論を求めたい」と述べた。

 相撲協会は4日、臨時理事会を開き、元大関琴光喜関と元大嶽親方の解雇処分を決定。村山氏を理事長代行に選ぶとともに、危機管理の在り方などを見直す独立委員会の設置を決めた。