<大相撲九州場所>◇千秋楽◇23日◇福岡国際センター

 東前頭2枚目の宝富士(27=伊勢ケ浜)が、同7枚目の隠岐の海(29=八角)を寄り切りで下し、8勝目を挙げて勝ち越した。

 支度部屋では、7勝7敗だった東前頭筆頭の栃煌山(27=春日野)の相撲を見守り、来場所の三役浮上を争っていた栃煌山が勝利すると複雑な表情を浮かべて「勝っちゃったなあ。強いですよ」とポツリ。念願の三役昇進は、来年春場所以降に持ち越しになりそうだが、今年急成長したのは事実。「(左四つ右上手の)自分の型になったら大関にも勝てると分かった。もっと前に出る相撲を取るように、稽古して頑張りたい」と、さらなるレベルアップを誓った。