イスラム教徒初の大相撲力士として知られる幕内大砂嵐(22)が2日、過激派「イスラム国」を名乗る組織が人質にしていた湯川遥菜さん(42)とフリージャーナリスト後藤健二さん(47)を殺害したとされている件について、ツイッターで悲しみを示した。

 大砂嵐は、「このたびは、湯川陽菜さん、後藤健二さんのご不幸に際し、謹んでお悔やみ申しあげます」とつづる。そして、「一人のイスラム圏出身者として、また、一人の日本の相撲取りとして、このようなことが起きてしまったことは、本当に心が痛むばかりです」と遺憾の意を示した。

 大砂嵐は、エジブト出身。イスラム教徒で、12年には場所中にイスラム教の戒律であるラマダン(断食月)を迎え、一切の飲食を断ち場所に臨むなど敬虔(けいけん)な教徒としても知られる。