大麻騒動が“若乃花休場”を決断させた。元横綱3代目若乃花で、タレント・実業家の花田勝氏(37)が共同経営する料理店「Chanko

 Dining

 若」が、秋場所の懸賞を見送ったことが10日、分かった。同店の経営母体である(株)ドリームアーク広報は「もともと宣伝広告費の見直しをしていました。今場所は様子を見て、また戻すかもしれません」と説明。協会関係者は「今回の騒動が影響したと聞いている」と明かした。

 同社は花田氏が00年の引退後に創業し、国内外に30店舗を構える。大相撲の懸賞には04年夏場所から参加。花田氏の「角界に何か恩返しをしようと思った」との思いからだった。先場所まで26場所連続で「出場」し、最盛期には1場所30本以上も。現在も約25本を出し「ちゃんこは

 若

 ○○店で」と全国各地の店舗名が呼ばれるアナウンスは名物になっている。

 しかし、ロシア出身3力士による大麻騒動が起きたことも影響し、同社のほか、1場所5本懸けていた不動産会社も大麻騒動を理由に“休場届”を提出した。昨年の時津風部屋序ノ口力士死亡事件後の九州場所でも「印象が悪い」という理由でスポンサーが見送り、本数が大幅減したことがある。協会関係者は「いいイメージを取り戻そうとしている最中だったのに…」とため息。バブルが続いていた角界にも、寒い風が吹いてきた。【近間康隆】