初場所(11日初日、東京・両国国技館)で進退がかかる横綱朝青龍(28=高砂)が、出場を明言しなかった。8日、伊勢ケ浜部屋へ出げいこし、新大関の日馬富士(24)と11番取って8勝3敗と、飲み過ぎで迎えた7日の横綱審議委員会(横審)けいこ総見に比べて復調の兆しは見えた。しかし、9日午前に取組編成会議が行われるため決断が迫られている出場か休場かについては「まだ明日があるから」と言葉を濁した。

 横審けいこ総見に比べれば幾分スピードを取り戻したが、朝青龍の動きは万全からはほど遠かった。日馬富士と11番取って8勝3敗。押し込んだ土俵際で足が流れて手をついたり、相手の攻めにあっけなく土俵を割ったりと内容はピリッとしなかった。日馬富士は「昨日(7日)とは全然違いました。元気でした」と、調子は上向きと受け止めたが、見守った伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の言葉は厳しかった。

 伊勢ケ浜親方

 今日のけいこを見た限りではやめといた方がいいんじゃないの?

 11番ぐらいじゃ出ない方がいい。今日のけいこ量じゃ15日間、相撲取るの厳しい。本人は調整のつもりなのかもしれないけど、私は(現役時代には)場所中でも30~40番やっていたからね。

 朝青龍は「まあまあでした」と自己分析し、出げいこの理由については「昨日があるからね。ボロ負けしたんで」と話した。9日午前には初場所の取組編成会議が行われるため、出場か休場かの決断が迫られているが、「何回聞くの?

 まだ明日があるから」と明言を避けた。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は8日夜、「本人が何も言ってないんだから。『出る』でいい」と出場を示唆した。そのころ、両国国技館で「大相撲本場所協賛社懇親パーティー」に出席した朝青龍は、出場か否かについて口を開かなかった。

 朝青龍は自らの出場を前提として、親交のあるサッカー元日本代表の中田英寿氏や北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧らを初日の観戦に招待している。それでも、出場について言葉を濁すようになったのはなぜなのか?

 何らかの迷いが生じているのか?

 いずれにしろ、9日の午前中には結論が出る。