横綱朝青龍の復活Vの視聴率が、横綱貴乃花の感動優勝シーンを超えた。25日に放送された大相撲初場所千秋楽の中継(NHK総合)が、瞬間最高36・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしたことが26日、分かった。同数値は白鵬との優勝決定戦の仕切りの午後5時40分と優勝が決まった同5時42分の2回で記録。01年夏場所千秋楽で貴乃花が右ひざを負傷しながら、武蔵丸を上手投げで下して22回目の優勝を飾り、当時の小泉首相に「感動した」と言わしめた瞬間の32・3%を上回った。

 平均視聴率でも27・1%と大相撲中継では、今世紀2番目の高数値だった。最高は01年初場所千秋楽で貴乃花と武蔵丸の優勝決定戦で、貴乃花が21回目の優勝を飾った際の28・6%だが、貴乃花22回目優勝の01年夏場所千秋楽の25・0%は超えていた。

 場所を通しては平均18・2%で今世紀最高記録をマーク。02年秋、03年初場所の17・9%を超え、00年春場所の19・4%以来の高視聴率となった。中継したNHKでは「場所前、出場さえ危ぶまれていた横綱朝青龍が、劇的な復活を遂げたという展開が視聴者の関心を集めたのでは」と分析した。