平幕岩木山(33=境川)が、新型インフルエンザに感染したことが20日、分かった。幕内力士では初の感染者で、22日(埼玉・本庄市)、23日(山梨・山中湖村)の夏巡業は休場することになった。師匠の境川親方(元小結両国)によると、岩手での夏巡業から帰京した15日の診察では陰性と判断されたが、その後不調を訴えて19日に再検査、陽性と判断されたという。

 日本相撲協会はこの日、新たに幕下以下力士の4人(木瀬部屋3人、時津風部屋1人)の感染者を確認。前日までに確認された12人を含めて感染者は計17人(幕内1人、十両2人、幕下以下14人)になった。

 生活指導部長の伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)は「報告してこない者も含めると20人は超えていると思う。早めに手当てを受ければ秋場所には間に合う」と話している。前日に再検査を要請された北の湖部屋の2力士は、相撲診療所で再び陰性と判定された。