暴行問題の責任を取って角界を引退した元横綱朝青龍関(本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ=29)が、今週中にも大阪入りする可能性が出てきた。大相撲春場所(3月14日初日、大阪府立体育会館)を間近に控えた2日、元所属先の高砂部屋が大阪市内で始動。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は元朝青龍関について「連絡は取っていない」としながらも、3月6日に大阪市内のホテルで予定している激励会に「(出て後援者にあいさつするのは)当たり前のことだろう」と出席させたい意向を示した。

 また部屋頭となった平幕朝赤龍(28)は「昨日(1日)、自分から電話して話した。元気そうだった」と近況を明かした。大阪入りについても「引退直後に話した時には『春、見に行きたい』と言っていた。来ると思うよ」と説明した。

 一方、この日の午後には大阪府立体育会館内で力士会が開かれ、引退した元朝青龍関に代わって横綱白鵬(24)の新会長就任が正式に決まった。元朝青龍関サイドが10月3日に予定している引退相撲については、力士会の協力が必要不可欠だが「(そういった話は)特に出なかった。10月でしょ?

 言われれば協力する。(元朝青龍関のマネジャーからも)特に言ってきていない」。日程と会場は仮押さえしたものの、具体的なことはまったく決まっていない状況を説明した。