日本相撲協会の運営審議会委員で、角界の改革を目指す「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の奥島孝康座長(71=日本高野連会長)が13日、内部の理事長昇格を批判した。12日に放駒理事長(元大関魁傑)が誕生。「外部リーダー」を推していた奥島座長は「それぐらい内部の人に危機感があったのでしょう。乗っ取られるってね。麻薬あって賭博あって、今の体制でなくなるとは思えない」と「まわし組」の抵抗に首をかしげた。

 実直で有名な放駒理事長を「非常にマジメな人。好感を持っている」と言うが、それすらも不安を覚える。「時間がたつにつれて、難しくなるかもしれない。できるだけバックアップしたい」と“注文”は遠慮しないつもりだ。さらには所管の文部科学省もチクリ。「今ごろになって強く指導しているが、なぜ今まで言ってなかったのか。監督官庁として、やらないといけないことをやっていなかった」と止まらなかった。